福島ボランティアであまり雨に合うことがなかったのですが、今回は土日のボランティアの予定が1日だけとなりました。日曜日の朝から福島県に出された「暴風警報」。雨もポツポツ降り始めてきたこともあり、こんな強い風の中で訪問するのは遠慮しようと言うことになりました。
そこで予定を少し早めて、小高区や浪江町、請戸港などを見て帰路に着くことにしました。
小高駅の放置自転車が一掃されていました。本当は「放置自転車」ではなく、駐輪場にきちんと置いてある通勤通学のためのものでしたが、余儀なく避難した事によって「持ち主のない自転車」になったものです。
閉校となった小学校 |
また最初の頃は浪江町に入るにはあらかじめ申請して、「許可証」が必要でした。その頃にも行っていますので、かなり「片付いてきた町」の印象です。この日は雨と暴風のために、晴れていたら請戸港から見えるはずの「福島第一原発」がかすんでいました。
初めてボランティアに参加したFさんは、「映画に出てくるゴーストタウンの様な気がします」と感想をおっしゃっていました。
右奥に見える家は残っていますが、 津波のために2階の窓までが破れています |
相変わらず、「フクイチ」に近づくほど線量計が高い値を示します。毎回6号線を南下して帰る時に、「普段の生活の中には存在しない線量の場所を、こんなに無造作に往来していいのか」と不安になります。政府は「汚染水はコントロールされている」とずいぶん前に断言しましたが、6号線を「社員専用」の大型バスが通り、いまだに大変な中で作業をしている人たちが数多くいます。「ある程度除染がされた汚染水は、希釈して海に流すのが一番安価で現実的な処理方法」と専門委員会の見解だとか。
本当にいい加減にしてほしい。何も根本的には解決していないのに「解決した」かのように見せかけるために、いまだに被災者の多くがつらい思いをしています。
この事実を忘れないためにも、また訪れたいと思っています。
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